おっとり暮らし

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日々の雑記、備忘録

長く付き合える友達って難しい

僕は小学校、中学校、高校、大学とそれぞれのタイミングでは友達がいましたが、卒業後も付き合いが続く人はかなり少ないです。

ある時どうして友達付き合いが長くできないのかなーと考えて、セクシャリティが関係しているのかなと感じました。

長く友達でいると、やっぱり誰と付き合っているの?だったりの話が出てくるものです。僕はその話が出るたび話を変えたり、嘘をついてやり過ごしてきました。それでその時々はやり過ごせて仲良くできるのですが、何回も話を変えるのも変だし、何より嘘をつき続けることにしんどさを感じてしまい長い友達付き合いを続けることができませんでした。それに、こちらがどこか壁をつくってしまっているのを向こうは感じ取っていたかもしれません。

そんなことを考えてたある時、小学校のときからの友人と会うことになったのです。

その日にカミングアウトしようと勝手に意気込んでました。カミングアウトで自分はスッキリして、相手には周りに黙っていてほしいなんて自分本位だとも思いましたが、ただ長く付き合っていくのであれば知っておいてほしい。自分の嘘が塗られていない面と付き合ってほしい。という思いが強かったです。

当日は昼ごろから会い、いろんな話をしながらタイミングを探っていましたが、超緊張して全然カミングアウトできませんでした。たわいがない会話をしてましたが、僕はずっと心臓バクバクで話が入ってなかったのを覚えています。また、会話の中でゲイであるということに偏見がないか、否定されないかというのも探っていました。ある話の中でLGBT関係の話がでて大丈夫かもと思い、「その…ちょっと知っておいてほしいことがあるんだけど…」といってゲイであることを伝えました。相手は「そうなんだ。言ってくれてありがとう」と言ってくれて開放された気がしました。たしかそれが18時過ぎだったので、6時間ぐらいは心臓バクバクでマジで寿命が縮ました。

人生初のカミングアウトを終えたのですが、大分時代に助けられたなと思います。会話の中でLGBT関係の話が出なかったら今でもまだカミングアウトできていないかもしれません。
今ではLGBTという単語もよく聞きますし、若い世代だと受け入れられやすい印象もあります。今まで頑張ってきた先人達に感謝です。僕も助けられたので、これからの世代にはセクシャリティで悩む必要のない時代になるようにしていきたいですね。
もしかしたらカミングアウトはそういったものにも通じているのかもしれません。カミングアウトされた友人、同期、上司が意外と身近にLGBTの人がいることを知って、別の人からカミングアウトされた際に受け入れやすくなる。とか、周りに話して別の人がカミングアウトしやすくなる。といった具合に。そんなに都合がいいようにいくか分かりませんがそうだと嬉しいです。

話がそれてしまいましたが、結果としてカミングアウトした友達とは今も付き合いが続いています。やっぱり僕にとってセクシャリティは自分を語る上で重要な位置づけであることを実感し、その時からはできるだけ彼女いるの?とか聞かれた際にさらっとカミングアウトしてしまってます。言っておかないと嘘ついているという罪悪感で本当のこと言えなくなっちゃいますしね。最初は緊張しますが、大丈夫。慣れるもんです。新しい職場の同期にも話していて、前職の同期よりも仲良くできていると思います。

それでも親にカミングアウトするのは難しいんだよなぁー…